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2026年3月18日の大崎裕史の今日の一杯

東京都杉並区阿佐ケ谷

スパイス香る台湾まぜそば(950円)

高円寺の人気店「混ぜそば みなみ」が、創業11年目にして満を持して放つ2号店。
2026年1月19日のプレオープンから、早くも阿佐ヶ谷の地に異彩を放つ一軒が登場!

『麺の概念を覆す“剛麺”の衝撃』
阿佐ヶ谷駅北口から中杉通りを北上。週休3日、営業時間は昼夜計5時間という強気なスタイルに、期待と懸念が入り混じりながら入店。券売機で「オススメ」と銘打たれた『スパイス香る台湾まぜそば』をセレクトした。

■ 麺:刀削麺以上、びゃんびゃん麺未満
特筆すべきは、店内の片隅で打たれる自家製極太手揉み麺。
昨今のトレンドである「もち姫」系の多加水もちもち感とは対極にある、ごわっとしたストロング仕立て。茹で前150gという数値以上に、強靭なコシと圧倒的な存在感が胃袋をダイレクトに刺激する。この「極太縮れ麺」は、一度ハマれば抜け出せない魔力を秘めている。

■ タレと香りのアンサンブル
醤油ベースのタレに絡むのは、八角・花椒・桂皮・陳皮・クローブによる五香粉。そこにコリアンダーシードが加わり、幾重にも重なるスパイスの層が鼻腔を抜ける。台湾ミンチや卵黄、ニラといった王道の具材と、この個性派スパイスが見事な融和を見せている。

■ 味変の迷宮
卓上アイテムの充実ぶりも素晴らしい。特にマヨネーズベースに林檎や出汁を加えた「特製ソース」は、ジャンクでありながら奥行きのある味わいへと昇華させてくれる。

■総評
麺打ちに心血を注ぐスタッフの熱量が伝わる一杯。この麺のインパクトは、間違いなく今のラーメンシーンにおける一つの事件だ。150gでは足りないという貴兄には、麺大盛(+75g)50円、あるいは追い飯(50円)でのフィニッシュを強く推奨する。

■店舗情報
主なメニュー: まぜそば(温玉付) 880円、台湾まぜそば(スパイス・燻製・バター) 各950円
麺量: デフォ150g(大盛225g、W盛300g)
席数: L字型カウンター7席

お店データ

麦と手

麦と手

東京都杉並区阿佐谷北1-45-10(阿佐ケ谷)

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    大崎裕史
    大崎裕史

    (株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンフェスタ実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2024年6月末現在約14,000軒、約29,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。